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4Kチューナーを2Kテレビに繋いでみた

作成日 : 2019年6月20日 更新日 : 2019年7月29日

比較しているところ

「4K放送」がすごく気になる。

でも、今のテレビはまだ使えるし、新しいテレビは高価だし…と思いながら様子見の方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はテレビを購入しなくても、4K放送対応チューナーがあれば、今お持ちのテレビで手軽に4K放送を見られるようになるのです。

楽しめる番組数が増えることにプラスして、実験によって従来のテレビでも画質が向上する場合があることが分かりました!

この記事では、従来のハイビジョンテレビ(2Kテレビ)に4K放送対応チューナーを繋ぐとどうなるのか?画質は?などの疑問について、実際に試して探っていきたいと思います。

受信環境によっては、すべての放送を受信できない場合があります。

4K放送の特長について詳しく見る

4K放送対応チューナー・ハイビジョンテレビ(2Kテレビ)とは?

4K放送

4Kチューナー

4K放送対応チューナー(以下、4Kチューナー)とは、2018年12月から始まったBS/CS 4K放送(以下、4K放送)を受信するための装置です。このチューナーがあれば、4K放送に未対応のテレビでも、4K放送を楽しめるようになります。「テレビを買い替えずに、4K放送を楽しみたい!」という方には、最も敷居が低い導入方法と言えます。

ハイビジョンテレビと4Kテレビの解像度の違い

ハイビジョンテレビと4Kテレビの解像度の違い

ハイビジョンテレビ(以下、2Kテレビ)とは、地上/BS/CSデジタル放送に対応した、現在最も普及しているテレビです。フルハイビジョンと呼ばれるテレビの場合、画像を構成する点の数が横幅1920個で、約2000個(=2K)あるため2Kテレビとも呼ばれています。

実機で比較してみた

実機比較には、同メーカーの2Kテレビ(43インチ、フルハイビジョン)と4K対応テレビ(43インチ)にそれぞれピクセラから販売されている4Kチューナー(4K Smart Tuner PIX-SMB400)を繋げた環境を準備しました。

さっそく使ってみましょう。

それぞれのテレビと4Kチューナーの電源をONにします。

2Kテレビと4Kテレビを並べた写真

左が2Kテレビ、右が4Kテレビです

Android TVが立ち上がりました。ホーム画面のぱっと見の印象は、2Kテレビと4Kテレビを比べても大きな差は感じられませんでした。

続いてテレビ視聴用アプリのXit(サイト)を起動してテレビ視聴画面に移ってみます。

2Kテレビに4K放送が表示されている写真

画面右上にBS4Kの文字が!(映像出典:NHK 美の壺)

2Kテレビでも4K放送が難なく視聴できるようになりました!

テレビ各局からは4K放送でしか見られない番組が多数放送されているので、より幅広い番組を視聴できるようになるのは嬉しいですね。

4K放送が簡単に見られることは分かりましたが、画質はどうなのでしょうか?同じ4K番組を2Kテレビと4Kテレビに映して見比べてみましょう。

4K放送を映した2Kテレビと、4K放送を映した4Kテレビを並べた写真

同じ4K番組を流してみます(映像出典:NHK 美の壺)

同じ4K番組を視聴しても、2Kテレビは4Kテレビに比べ精細感は劣って見えます。

4K放送を映した2Kテレビと、4K放送を映した4Kテレビを拡大した写真

拡大すると点の細かさの違いが良くわかります(左:2Kテレビ、右:4Kテレビ)

特に細かな表現や文字のある映像では、4Kテレビの方がよりくっきりと見えました。これは画面を作る点の数(画素数)が4Kテレビの方が多いことによるものでしょう。4Kテレビをじっくり見てから、2Kテレビを見ると画面全体が少しぼやっとした印象に見えました。

番組を変えても全体を通して、規格の新しい4Kテレビの方がより綺麗に見える印象でした。

現在、BS4Kで放送されている番組が、同じ放送局のBSでも放送されていることがあります。同じ2KテレビでBS4K放送と2KのBS放送の同じ番組を見比べると、画質に差は感じられるのでしょうか?

同じ番組を2Kテレビと4Kテレビで比べてみた写真

2Kテレビに2Kと4K映像を流してみます(映像 出典:NHK 美の壺)

同じ番組を見比べてみると、同じ2Kテレビですが、2K放送よりも4K放送の映像が綺麗に見えるように感じられました!

同じ番組を2Kテレビと4Kテレビで比べて拡大した写真

右の4K映像の方がはっきり見えます(左:2K映像、右:4K映像)

近づいて見てみると、2K映像よりも4K映像の方がディテールの輪郭がしっかり表示されていることがよく分かります。

これは、4K放送の映像が高画質になったことで、従来のテレビで視聴した場合もより綺麗に表示されるのだと思われます。

実際、2Kテレビのはずなのに、テレビの性能が良くなったような感覚も感じられました。2Kテレビと4Kテレビを比べると、どうしてもテレビのスペックの差が感じられるものの、従来の2Kテレビでも、4K放送の恩恵を受けられることが分かりました!

録画機能について

録画できます

今回使用したPIXELAの4Kチューナーには、録画機能が標準で搭載されています。今使っているテレビに録画機能がない場合でも、市販の外付けHDDを接続することで、テレビそのままに録画機能が手に入るのです!

地上/BS/CS放送はもちろん、4K放送も録画できるため、将来4Kテレビを購入した時に、すぐに録り貯めた4K番組を本来の画質で見られるようになります。

メリットとデメリット

最後に、2Kテレビに4Kチューナーを導入するメリットとデメリットを考えてみたいと思います。

メリット

これまで見てきたように、2Kテレビに4Kチューナーを繋いでみると、今すぐ得られるメリットと将来役立つメリットの両方あることが分かりました。

今すぐ得られる最大のメリットは、今あるテレビを有効活用しつつ、少ない投資で今まで見られなかった4K番組の視聴が可能になる点だと思いました。映像の綺麗さについても、4Kテレビには劣るものの、4K映像の恩恵を受けられることが分かりました。

また、PIXELAの4Kチューナーであれば、録画機能が標準で搭載されているので、レコーダーとして活用できる点もお得なメリットだと感じました。

そして、録画機能を活用して番組を録り貯めておくことで、将来4Kテレビ購入時に、すぐにお気に入りの番組を4K本来の画質で楽しめるところも、隠れたメリットではないでしょうか。

Android TVが搭載されていれば、VODやネット動画などをテレビの大画面で楽しみたい場合にも活躍しそうですね。

デメリット

デメリットとしては、4K放送の特徴である高精細さやHDRを用いた映像などが、2Kテレビのスペックの制約により表現しきれないところでしょうか。どうしても高画質で見たい方には4Kテレビの検討をおすすめしますが、ひとまず今の画質でも大丈夫、という方であればデメリットは少なそうですね。

4K放送には興味があって、まだ手は出せてないけど、手軽に4K番組を楽しみたい!

という方には4Kチューナーは将来への投資にもなるコスパの良い選択肢になるのではないでしょうか!

以上で「4Kチューナーを2Kテレビに繋いでみた」は終了です。次回もお楽しみに!

文中に記載されている各種名称、会社名、商品名などは各社の商標もしくは登録商標です。
仕様および外観は、性能向上やその他の理由で予告なく変更される場合があります。

この記事について

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