ピクセラ、手のひらサイズの地上デジタル放送受信アダプタを開発
2007年4月27日
株式会社ピクセラ(代表取締役 藤岡 浩)は、既存のアナログテレビに接続することで、地上デジタルテレビの視聴ができる手のひらサイズの地上デジタル放送受信アダプタを開発いたしましたことをお知らせいたします。
今回、当社が開発した地上デジタル放送受信アダプタは、当社グループ会社の株式会社RfStream(持分法適用関連会社)が開発した、地上デジタルテレビ対応のシリコンチューナーを採用することで、従来品と比べて大幅な小型化を実現いたしました(基盤サイズ90mm×112mm/突起部含まず)。
また、待機時の消費電力を0.5W以下まで低減した、低消費電力設計となっております。
本機は、ARIB規格に準拠した設計で、地上デジタルテレビ放送の映像、音声の出力および字幕表示に対応しております。また、B-CASカードリーダーも備えており、本機とアナログテレビを接続すること※1 で、地上デジタルテレビ放送を視聴できます。
地上デジタル放送受信アダプタは、既存のアナログテレビを有効利用できる製品として期待されており、この度、製品化に先立って本機をベースとした技術サンプルを試作し、納入を開始いたしました。
当社では、地上デジタル放送受信アダプタの製品化を進めており、今後、自社ブランドでの販売およびセットメーカーへのOEM供給を行ってまいります。
市場背景
現在、地上デジタルテレビ放送対応の薄型テレビやレコーダが急速に普及しておりますが、それらの製品の多くはリビングルームでの利用が想定されています。
一世帯で複数台のテレビを所有している家庭の場合、寝室や書斎、子供部屋などで使用される「セカンドテレビ」などでは、地上デジタル放送受信アダプタの活用が期待されます。
2011年のアナログテレビ放送の停波により、既存のアナログテレビをどのように有効利用するかが大きな課題となっている中で、本製品へのニーズは、今後ますます高まると予想されます。
今後は、日本市場に限らず、日本の地上デジタル放送方式を採用するブラジルや、採用を検討している海外諸国において、その普及に貢献する製品として注目されております。
※1別途、放送信号入力のためにアンテナ線、本機の電源としてACアダプタが必要です。
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