Voysys VRでサポートしている入力可能な映像入力キャプチャデバイスで(3G SDI, 6G SDI, 12G SDI, HDMI等)ほぼすべてのカメラを使用することができます。また、販売されているものや自作など、あらゆる360度撮影用リグマウントを使用できます。
機能
あらゆるカメラ入力に対応
映像キャプチャデバイスによるカメラ入力
シーンに応じた最適なカメラ構成
これまでの一般的なVR撮影では、同じ機種のカメラに同じレンズを接続してVRリグに配置していましたが、Voysys VRでは異なる機種のカメラ、異なるレンズを接続してもリアルタイムでのスティッチが可能となりました。
見せたい部分は高解像度、背景部分は広角でカバーなど、撮影現場に応じたカメラの組み合わせで、必要なカメラの台数を減らし、効率的な撮影と最適な画質を得ることができます。
容易なキャリブレーション
キャリブレーションボードまたは画面に表示したキャリブレーションパターンを使用して、新しく構築した360度撮影カメラシステムをすばやく、簡単にスティッチ調整することができます。
また、リグマウントにしっかりカメラを固定したまま外さずに運用する場合、初めに1回のキャリブレーションを行うだけで、現場毎にキャリブレーションを行う必要はありません。
複数の360度カメラからの入力に対応
外部からの360度映像を入力として取り込み、別のシーンを構成したり、クロマキー合成用の映像やオーバーレイ映像として、ベースの360度映像に組み合わせたり、さまざまな効果として活用することができます。
入力フレームの同期を調整
入力映像の遅延機能を使用し、カメラ毎の遅延時間をマニュアル調整することで、すべての入力映像を同期させることができます。
片眼辺り4K解像度の
ステレオスコピック入力
Nokia (Nokia Corporation) OZOが対応する片眼辺り4Kの360度ステレオ映像出力を取り込むことができます。複数のOZOから入力される360度映像から自在にシーンを切り換え、さまざまな演出効果を加えることで、これまでにない360度3D映像のプロダクションを制作することができます。
配信も収録もパソコン1台で完結
さまざまな配信先に対応
YouTubeやFacebook Liveはもちろん、RTMP受信に対応したあらゆる配信サーバへのアップロードが可能です。
また、IP配信以外にファイル出力にも対応し収録用途に使用することができます。
ライブモニターを活用した撮影
ヘッドマウントを使用したリアルタイムプレビュー機能を使うことで、最終のVR映像に近い状態でモニター確認しながらファイル録画による撮影を行うことができます。
放送業界標準の映像出力
映像キャプチャデバイスでサポートされている放送業界標準の映像フォーマットを出力として利用することができます。Voysys VRからのプログラム出力を外部映像機器と接続し、既存の配信機材と組み合わせることも可能です。
先進的なリアルタイムスティッチ処理
高画質な適応型リアルタイム
スティッチ
GPUを最大限活用した高速、高解像度での深度ベースによるスティッチングを行うことができます。
さらに、360度カメラで撮影中の被写体の変化に適応し、常にスティッチが最適になるように自動調整を行います。
プロ仕様のマニュアル調整
スティッチの気になる箇所があれば、Voysys VRのソフト上でマニュアルでの微調整も可能です。調整結果はリアルタイムにプレビュー表示され、結果を見ながら調整できます。
複数のソフトを切り換えながら時間をかけて感覚で調整を行う必要はありません!
細部まで調整可能なカラー調整
自動補正とポイント調整
360度映像を構成する各カメラの入力映像の色を自動的に調整し、カメラ間の色のつながりが自然になるように自動で調整します。
また、自動カラー補正の効果が弱い領域を指定し、ピンポイントでカラー補正することもできます。
カラリストのためのLUT
外部のアプリで作成した3D-LUTファイル(.cube形式)を適用することで、ピクチャーインピクチャー映像やスティッチされた360度映像の色調を自在に調整することができます。
パワフルでクリエイティブな機能
ピクチャーインピクチャー
360度映像の中に2D映像または3D映像をピクチャーインピクチャーとして組み込むことができます。ゲーム大会で各プレイヤーの画面を組み合わせたり、広告映像を組み込むなど、さまざまな映像を組み合わせて360度の空間を自由に演出することができます。
さらに、Voysys VRからの出力をステレオスコピックに設定すると、3D映像のピクチャーインピクチャーも元のステレオ映像の状態で合成されます!
静止画
透過情報を含んだPNG形式の静止画を360度映像内に組み込めます。テロップやロゴを表示したり、360度映像の撮影死角となる不要な箇所を隠すなどに利用できます。
HTML5モーショングラフィック
360度映像の中にHTML5で作られた動的なグラフィックスを組み合わせ、目を見張るようなエキサイティングな演出ができます。
リアルタイムの試合状況やSNSのタイムラインを表示するなど、アイデア次第でパワフルな演出を簡単に実現できます。
演出効果のライブ調整
ピクチャーインピクチャーや静止画、モーショングラフィックのような360度映像内に配置可能なオブジェクトは、位置や大きさ、回転をいつでも自由に変更できます。
ライブ配信中のシーンに応じて設定を効果的に調整し、ドラマティックな演出を可能にします。
複数シーンを自在に切り換え
複数の360度映像や360度静止画から複数のシーンを作成し、従来の放送のようにスイッチングしながらシーンを自在に切り換えることが可能です。
360度映像ならではのトランジション
カットやフェードはもちろん、「トランスポート」トランジションを使用して、360度映像のシーン間を、まるで自分が飛んでいるような効果をつけてシーン切り換えを行うことができます!
リアルタイムのクロマキー合成
クロマキー合成用にグリーンスクリーン映像のコンテンツを取り込み、2D映像や360度映像にリアルタイム合成させることができます。360度のバーチャルスタジオを構成したり、360度映像内を自在にアニメーションするロゴやキャラクターを挿入したり、シーンを彩るクリエイティブな演出が可能です。
リトルプラネット表現をリアルタイムで
リアルタイムでライブ放送のシーンをキャプチャし、カメラのフォーカス対象周りの映像サイズを保持しながら変形させ、リトルプラネット映像として配信することが可能です。様々なジャンルのビジュアル制作に活用できる魅力ある映像を生み出します。
仕上がりを意識した撮影ワークフロー
マルチシーンモニタリング
「プロデューサービュー」を使用すると、1画面の中ですべてのシーンをタイル状に並べて表示することができます。 配信中のプログラム映像とプレビュー映像のシーンは赤と緑のフレームで色分けされ、すべてのシーンを簡単にモニタリングすることができます。
ライブプレビューとオンエアー
一般的なプロダクションでのスイッチャー操作のように、配信中のライブ出力に影響を与えずに、プレビュー表示のみで演出効果の変更や、スティッチ調整などをリアルタイムに確認することができます。プレビュー表示で確認後に、トランジションによってプレビュー結果をオンエアーすることができます。
VRライブプレビュー
ヘッドマウントを被って見えるようなVRプレビュー表示への切り換えが可能。もちろんヘッドマウントをパソコンに接続してリアルタイムプレビューも可能です。
これまでの感覚に頼った撮影から、従来の映像制作ワークフローのように、VRライブプレビューを使って仕上がりを確認しながら撮影を行うことができます。
仕様
機能表
入力 |
静止画:JPEG、PNG(アルファチャンネル対応) 360度静止画:正距円筒図法でレンダリングされたJPEG、PNG(アルファチャンネル対応) 2D映像:形式 mp4,m4v,mkv,avi,mov,mpg コーデック VIDEO H.264,HEVC,MPEG-1/2/4 / AUDIO AAC,AC-3,MP3,WAV 360度映像:正距円筒図法形でレンダリングされた2D映像と同様の形式 3Dステレオ映像:2Dまたは360度映像に含まれるステレオ形式を選択(Top-Down/Down-Top/Left-Right/Right-Left) HTML5グラフィックス :HTML5形式にて記述されたファイルでURLにより指定 映像信号:Voysys VRが対応する映像入力デバイスのスペックに依存。ただし音声は入力しない。 音声:OSで設定されている既定の録音デバイス(映像ファイルや映像信号に含まれる音声はミックスできません) |
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出力 |
ファイル:形式 mkv コーデック VIDEO H.264,HEVC / AUDIO AAC 配信サービス:YouTube、Facebook Live カスタム配信:形式 RTMP コーデック VIDEO H.264 / AUDIO AAC 映像信号:Voysys VRが対応する映像出力デバイスのスペックに依存 (出力フレームレート60以上、出力解像度4K以上の設定はEnterprise版のみ対応) |
カメラ入力補正 | クロップ(矩形/円形)、ディレイ、ビネット補正、 デインターレース |
キャリブレーション | 専用マーカーボードの撮影による自動キャリブレーション |
スティッチ | 適応型自動スティッチ、カメラゾーン毎のマニュアル調整、ブレンド調整 |
カラー調整 | 自動補正、セミオート(スポット指定)補正、 マニュアル補正、LUT設定(.cube形式) |
シーン | 複数シーン作成(Stitcherは1つ、Producerは7つまで、Enterprise版は制限なしに作成可能) グループ作成、シーン名称指定、シーンミラーリング |
オーバーレイ | ピクチャーインピクチャー(2D映像/3Dステレオ映像)、静止画、HTML5グラフィックス、360度静止画、2Dおよび360度ビデオ (ライブカメラ入力またはファイル) のクロマキー |
トラジション (Enterprise版のみ対応) |
カット、フェード、トランスポート |
プレビュー | マルチシーンモニタリング(Enterprise版のみ対応) プレビュー/プログラムビュー切換 リアルタイムVRプレビュー(プレビュー画面内、Oculus RIFT、HTC Vive ) |
その他 | 水平ガイドライン表示、水平調整、プレビュー画面内でのパン/ズーム |
動作環境
OS | Windows 10 64bit Home / Pro |
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CPU | PCIeレーン数が40以上に対応したIntel Core i7-6850K相当以上 |
GPU | Nvidia GTX 970 以上、Nvidia GTX 1080 Ti 推奨 (マルチGPUには非対応) |
Memory | 16GB 以上、64GB DDR4 2400MHz以上を推奨 |
Storage | Voysys VRからファイル録画を行う場合は、録画ビットレートに合わせた高速書き込みのSSDを推奨 |
映像入出力デバイス | DirectShow対応キャプチャデバイス(3G-SDI, 6G-SDI, 12G-SDI,HDMI) Blackmagic Design DeckLinkシリーズ(3G-SDI, 6G-SDI, 12GSDI,HDMI) |
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※画面、機能説明写真はイメージです。